交流戦終了

交流戦最後のロッテとの3連戦。はっきり言って3連勝できる展開でした。

初戦は菅野投手。内容はさすがとしか言いようのないピッチング。ただ、本人も言っていた通り、無駄球が多いことが、球数増になっていた。これはいつか具体的に書くことになると思うが、菅野投手は以前からそういう傾向がある。何故か、多くの解説者やスポーツ新聞では、「菅野と言えば球数が少ない」と言っていますが…。最近だと、桑田さんが、菅野投手の球数の多さに言及していましたね。

さて、2・3戦目は完全に、生え抜き左腕を見殺しにした試合でした。ようやくらしさが出たかに思える田口投手に、まだ首脳陣の信頼が薄く、登板数も少なく長い回も任せてもらえないものの、2軍の成績も含め、今年菅野投手以上の安定感ではないでしょうかの内海投手。同世代の巨人ファンとしては、特に思い入れの強い選手の一人。まだまだ魅せてほしいです。

まず、2戦目を振り返って。予告先発の時点で、今期まだ2勝、防御率5点台の田口投手と、既に7勝・防御率2点台のボルシンガー投手。しかも交流戦12球団一のチーム打率2割8分を誇るロッテ打線。

巨人は、投手陣が踏ん張るのはもちろん、打線としては、大量点は望めないものの、1点ずつでも、チャンスを確実にものにして得点を重ねるしか勝機はないということは戦前から明らかな試合。

初回、ラッキーなヒットに相手のミスでノーアウト1・2塁の、まさに「もらったチャンス」。是が非でも先制点を取らないといけない場面で、陽にまさかの無策の強攻。案の定、走者を進めることもできず、この回無得点。一方、裏の攻撃で、ノーアウト2塁からきっちり送ったロッテは、そのまま1点をもぎ取り、それが両チーム唯一の得点…。改めて、首脳陣のあまりの無能さを痛感致しました。

ノーガードの打ち合いになることが想定される試合ならともかく、少なくとも巨人は、そうそう点を取るチャンスは訪れないことが想定される試合の初回に思ってもいない大チャンス。前日、1発にタイムリーも放って3打点の陽。とはいえ、バントでワンアウト2・3塁にできる確率と、打たせて最低でも進塁打を打ってくれる確率、どちらが高いか。

これまでも既に「確率」という言葉を何度か出してきたが、野球は、まさに「確率」のスポーツ。3割打者が超一流、裏を返せば、10回に7回失敗しても超一流。ならば、たくさん失敗する中で、首脳陣は、いかに点を取る「確率」が高いか、抑える「確率」が高いかを常に考えて采配を振るうべき。「昨日打ったから、今日も打ってくれるかも」なんていう根拠のない期待は論外。むしろ、「昨日打ったから、今日は打たない確率が高い」(は極論だが…)。

あと、ノーアウト1塁の場合と2塁の場合。状況や打者と投手などにもよると思うが、そういうのを完全に度外視して、ノーアウト1塁と2塁という状況で、1点を取りに行くためには、どちらをより確実に送るべきか。これは完全に持論になるが、ノーアウト2塁の場合と考えている。ワンアウト3塁という状況を作れば、内野ゴロや外野フライでも、すなわちヒットが出なくても点が入る可能性が広がる。一方、ワンアウト2塁では、相手のミスがない限りは、必ず1本はヒットが必要になる。基本的には、ノーアウト1塁でヒットが出る確率と、ワンアウト2塁でヒットが出る確率は同じと考えると、やはりノーアウト1塁では色々な状況を考慮して戦略を立てる。ノーアウトで2塁にランナーがいる状況では、基本的に送った方が、点が入る確率は高いと考える。

長々と書いたが、結論的には、あの場面、迷わず送らすべきだった。結果論で言っているのではなく、リアルタイムでそう考えていた。結果的に、試合の流れを決めたのは1回の攻防だったわけだし。「逆転の広島」ならともかく、巨人は、常に先制点を取ることを最優先に考えるべき。

3戦目。言うまでもなく、試合ぶち壊しのカミネロ。昨年からずっと不満だったが、球が速いだけで、投げてみないと制球は分からない、なんて投手をクローザーに置いてはいけない。防御率4点・5点台なんていう投手をクローザーに置いては絶対いけない。

緊迫した場面になればなるほど自滅する「確率」が高くなる。この試合は、そんな気がムンムンしていたけど、あまりに期待通りでした…。

DeNAの山崎投手なんかが出てくると、もう負けだな~と思ってしまうが、カミネロと言われると、返って同点・逆転できる可能性があるんじゃないかと、相手は元気になってしまう。(少なくとも自分が相手チームなら、ラッキーて思う)

何故こんな選手を、こんな大事なところで使い続けるのでしょうか。全く理解できません。

打線も相変わらず、再三再四のチャンスをつぶすいつもの巨人。ここにも、首脳陣の何の工夫もないのにフラストレーションがたまります。かわいそうに内海…。